マンションの売買契約を結べば、あとは引き渡しを待つだけです。しかし、売り手側の事情で引き渡しが遅れてしまうこともあります。例えば、マンションの住人がまだ退去していないと行ったこともありえるでしょう。買い手側としては、引き渡しの日を基準にして引越し日を決めていることもあるでしょうから、困ったことになってしまいます。
このような場合にはどうすればよいのでしょうか。契約で取り決めた内容通りに引き渡しができなかった場合や、引き渡しそのものができないような状況であれば、売り手側の契約不履行となります。契約不履行とは、つまり約束を破ったということです。契約に基づいてすべてのことが行われていますから、売り手側の約束違反があれば、契約を解除すると行ったことも可能です。
買い手側としては強気に出ることはできます。しかし、契約を解除するとなると、一からマンションを探し始めなければなりませんから、非常に大変なことだと言えるでしょう。それならば、なんとか交渉をしてみるのも良い方法です。例えば引き渡しが何日か遅れるくらいなら、なんとか待ってあげるというのも良い方法です。
相手方が丁寧で誠実な対応をしてくるのなら、これも賢明な選択肢だと言えるでしょう。このときには、引き渡しが遅れたことによって発生する費用を補償してもらうなどの対応を求めるのも現実的です。どの場合であっても、不動産会社と相談をして決めていくのが良いと考えられます。