マンションは、室内は自分一人のものですが、土地や建物本体は、所有者全員で共有しています。それによって、一戸建てで1人で費用を負担すると難しいような、常駐警備や管理人などの充実した管理サービスを享受しています。また、マンションの管理規約や日常の運営については、決議の内容によって普通決議、特別決議などと、決定に必要な議決権数を決めて、管理組合で多数決で決定します。したがって、マンション生活の基本ルールというべき管理規約といえども、時代の変化や住人の考えによって変更することが可能です。
日常生活への影響が大きいところでは、ペットの飼育や、楽器の演奏なども、過去には許可されていなかったのが許可されていたり、反対に禁止になっていることもあるので、管理規約を確認する場合、現時点のものでなければ意味がありません。現在の管理規約については、今のオーナーを通じて管理会社に依頼すれば、書類の写しをもらうことができます。建物そのもの以外に気をつけておくといいことは、駐車場や駐輪場など、付帯設備の利用ルールです。住居前のトランクルームのように、各部屋で区画が決まっているものは構いませんが、駐車場、駐輪場などは、各戸に一つ必ず割り当てができる数がないこともあります。
その他、数は十分でも、区画の場所によって使い勝手が変わることがありますが、マンションを売買した場合、元のオーナーから新しいオーナーが権利を引き継いで使用できるか、新しく申し込むことによって、区画が変わるか、最悪の場合は、今まで順番待ちだった人が繰上げで利用することになり、新しいオーナーは順番待ちになるので、事前に確認しておきましょう。